──失敗例から考える「数字の罠」
はじめに|「年収アップ」という言葉が一番危ない
40代になると、転職理由として
「年収を上げたい」
という言葉が頭をよぎります。
- 子どもの教育費
- 住宅ローン
- 老後の不安
理由は、とても現実的です。
しかし結論から言うと、
40代理学療法士の転職で、年収が上がるケースは多くありません。
むしろ、
「数字上は上がったが、実質は下がった」
という失敗例の方が目立ちます。
失敗例① 表面年収は上がったが、手取りは増えなかった
よくあるケースです。
- 基本給は上がった
- しかし残業代が出なくなった
- 手当が減った
結果として、
年収表示:+30万円
実感:ほぼ変わらない、むしろ忙しい
時間単価が下がっている ことに、後から気づきます。
👉 年収の見方はこの記事で整理しています
40代理学療法士の年収・役職・体力のリアル
失敗例② 管理職になったが、割に合わなかった
「管理職=年収アップ」
これは40代PTが最も誤解しやすいポイントです。
- 手当は月2〜3万円
- 責任・ストレスは倍以上
- 残業代は対象外
結果として、
年収は微増
生活の質は大幅に低下
年収よりも、消耗が増えた
という声は少なくありません。
失敗例③ 訪問リハで年収は上がったが、続かなかった
訪問リハは、
40代で年収アップを狙いやすい分野です。
しかし、
- 件数を積まないと稼げない
- 体力が想像以上に削られる
- 休むと収入が減る
という構造があります。
短期的には年収が上がっても、
数年後にペースダウン=年収減
というケースも珍しくありません。
👉 働き方の負荷はこの記事で整理しています
管理職・訪問・クリニック…40代理学療法士が一番しんどくなる働き方はどれか
失敗例④ 転職回数が増え、市場価値が下がった
年収を求めて転職を繰り返すと、
逆に評価が下がることがあります。
- 「定着しない人」という印象
- 管理職候補から外れる
- 条件交渉がしにくくなる
40代では、
キャリアの一貫性 が重視され始めます。
短期の年収アップが、
中長期の年収ダウンにつながることもあります。
なぜ40代は年収アップしにくいのか
理由はシンプルです。
- 若手ほど伸び代がない
- 即戦力前提=育成コスト回避
- 給与テーブルの上限が見えている
つまり、
「期待込み」で雇われない年代
だからです。
年収で失敗しないための3つの視点
① 年収ではなく「時間単価」で見る
- 総額
- 労働時間
- 精神的負荷
これをセットで考えます。
② 3年後の働き方を想像する
- 体力は持つか
- 役割は増えていないか
- 逃げ場はあるか
短期の数字だけで判断しないことが重要です。
③ 「上げる」より「守る」発想に切り替える
40代は、
年収を上げるより、下げない戦略
の方が現実的です。
結論|年収アップは「目的」にすると失敗する
40代理学療法士の転職で、
- 年収アップを目的にする
- 条件だけで動く
この2つは、失敗の近道です。
年収は
結果としてついてくるもの であって、
目的にすると判断を誤ります。
次に考えるべき記事
まとめ|一番怖いのは「思い込み」
- 転職すれば上がる
- 管理職なら安定
- 訪問なら稼げる
その思い込みが、
40代では一番のリスクになります。
数字を疑い、
現実を見たうえで、
立ち止まって判断する。
それが、
人生を壊さない転職の第一歩です。

